President interview
社長インタビュー

KAZUMASA
代表取締役 木下 一真
失敗を重ねた先に成功がある!
100%業態転換を実現した
KINOSHITA
社長の情熱
バイオクロマトは国内外の大学や研究所に対して、
理化学機器、分析機器の企画製造販売等を行っており、
研究者のニーズを的確にとらえた画期的な商品を数多く開発、
20か国以上に輸出しています。
元々は理化学機器販売の商社でしたが、
木下社長就任後に自社ブランドを有する企画製造販売企業へと
100%の業態転換を図り、順調に成長しています。
今回は商品開発や海外展開において成功を収めている秘訣や、
木下社長が考える経営者にとって最も大事な資質等について
インタビューしました。

History
紆余曲折を経て2代目が社長に就任するまで。
大学卒業後、化粧品メーカーの営業職に就職し
2年働いた後、弊社に入社しました。
入社前にバックパッカーとして20日間ヨーロッパを旅したのですが、
これが大きな転機になりました。
初日から詐欺まがいの出来事にあったりもしましたが、
本当に楽しかったですね。
自分の世界が広がり、度胸が付きました。
この経験は、その後の新商品開発や海外展開に活きていると思います。

苦難の連続だった自社の商品開発、海外展開。事業が花開くまで。

入社6年後の2006年に社長に就任。
リーマンショックの際には売掛金が焦げ付き、
長年の取引先から契約を打ち切られたりもしました。
そうした状況の中で何とか商品開発の資金を貯め、
2011年頃から本格的に自社商品の開発に乗り出しました。
自社商品の売り上げが軌道に乗るまでは、取引先の他、
従業員や先代からも「社長が何をやりたいのか理解できない。」
と言われ、大反対されました。
最初は研究現場からいただいたニーズを受け、自分で定規を片手に設計・試作しました。
販路拡大と認知向上のため、数万円の安価な消耗品の開発から着手し、
自社のブランド力を付けるところから始めました。
商品開発に取り組み始めた頃から海外展開すると決めていたので、経営が苦しかった時期も、
毎年数千万円~数億円近いお金をかけて海外展示会に出展しPRを続けていました。
初めは全く成果が出ませんでしたが、ある日突然海外大手メーカーの日本法人からお問い合わせ頂きました。
理由を聞いてみると「どの展示会にも出展していたから良い商品なのだと思った。」と言われ、
私の考えは間違っていなかったのだと思いました。
情熱があるからチャレンジし続けられる。
自分が考える、経営者にとって最も大事な資質は“情熱”です。
これまで何度も失敗を重ねてきましたが、
失敗してもチャレンジし続けることができるのは、
情熱があるからだと思います。
情熱に加えて、クレバーさ・冷静さも兼ね備えていると、
なお良いですね。
私も入り込みすぎないよう常に状況を俯瞰するように心がけています。
私自身も0から1を生み出す作業が好きなので、
そういったチャレンジ精神溢れる人を社内・社外問わず
応援していきたいです。

Adomin scale
アドミンスケール
バイオクロマトの企業理念
Team appearance
私達が目指すチームの姿
知的小集団として高い付加価値を生み、
日本のモノづくりを世界へ発信する
OnlyOne企業
Business mission
事業の使命
今まで社会に無かった商品とサービスで
明るい未来の創造にチャレンジする研究者を応援し
豊かな社会にする

バイオクロマト組織図

代表取締役
営業部
品質管理部
生産部
経理部
開発部
業務管理部
役員部
藤沢から世界を目指す。

私たちは2つの思いをもっています。
1つめは、「研究者を支援したい」。
研究者向けの製品を商社として長らく扱ってきた当社。
その中で、お悩みの声を聞くことも度々ありました。
当社がメーカーへと変化したきっかけも、ここにあります。
研究者の悩みを解決する製品を生み出し、研究者のいるところなら、
どこへでも支援に向かいたい。その思いが製品開発の原動力です。
2つめは「日本のモノづくりを世界へ発信したい」。
繊細さ、気の利いた工夫、そしてチームプレイ。
当社の製品はそういった「日本のモノ作りの良さ」から生み出されています。
一方で、日本の技術の宝庫ともいえる町工場は減少をしています。
国内における技術の空洞化を防ぐためにも、国内外に新たな市場を作り、
世界を見据えてアピールしていくことが重要だと考えます。
日本のモノづくり技術がつまった私たちの製品を、
もっと多くの研究者に知ってもらいたい。
そしてより早く、楽しく、広い海を渡るために新しい仲間を迎えたい。
あなたが加わった新しいチームの形に出会えることを楽しみにしています。
Company information
企業情報
社 名
株式会社バイオクロマト
所 在 地
【本社】
〒251-0053 神奈川県藤沢市本町1-12-19
TEL:0466-23-8382(代)
FAX/0466-23-8279
◾️駐車場について
台数に限りがございます為、お車で来社される方は 事前にご連絡をいただきますようよろしくお願いいたします。
※高さ制限:車高180cm
代表取締役
木下 一真
設 立
昭和62年2月26日(創業:昭和58年1月)
2,000万円
資 本 金
16名
従業員数
主要取引銀行
三菱UFJ銀行/かながわ信用金庫/商工中金横浜支店
資 格
ISO 9001:2015認証取得
適格請求書発行事業者登録番号:T8021001001787
事業内容
メーカー部門
研究の効率化支援に関わる商品の開発、販売
商社部門
研究支援に関わる機器、消耗品の販売
Awards
受賞歴
2014.05
2016.09
2017.03
2018.04
2018.11
第29回「エラストマー討論会のポスター発表の部」 優秀発表賞
2020.10
2021.02
2021.02
2021.12
2022.06
日本質量分析学会論文賞
History
沿革

1983
初代社長 木下陽一が神奈川県藤沢市宮前にて、
理化学機器専門商社ヤマキ商事を創業。
1987
業務拡大に伴い、社名を(株)バイオクロマトに改 称し法人化する。
1990
主力のクロマトグラフィー部品の供給に加え、
新たに半導体部品の供給を開始する。
1998
業務拡大に伴い本社を神奈川県藤沢市本町1-12-19へ移転する。

2000
半導体製造装置の設置工事及びメンテナンス事業を開始する。
2001
取引先大手メーカーの半導体製造装置増産を契機に、
創業者木下陽一の故郷、福岡県久留米市にオフィスを開設する。
2003
大手製薬会社、製造加工会社と3社共同で
研究機器用消耗品の開発をスタート。

2004
ABCフィルム(現:RAPID Slit Seal)特許出願。
ABCフィルム(現:RAPID Slit Seal)特許出願。
2005
関連会社を吸収し、バイオクロマトSPC事業部を設立する。
大手製薬会社と濃縮装置の開発をスタート。
2006
代表取締役 木下一真 就任
濃縮装置(現:コンビニ・エバポ)特許出願
2007
ISO9001認証取得
2009
リーマンショックをきっかけに、理化学機器専門商社から
本格的に理化学機器メーカーになることを決意する。
2010
機械設計や化学知識を持った人材の採用強化をするとともに、
海外の展示会の視察を開始する。
大手化粧品メーカーとイオン生成装置を開発(現:ionRocket)特許出願。
2011
海外の展示会に出展を開始する。
解析装置、解析方法、プログラム(現:DiscoveryM)特許出願。
2012
商社機能の計画的縮小に伴い久留米オフィスを閉所。

2013
自社製品Single Flexを発売開始。

2014
コンビニ・エバポシリーズで、(公財)りそな中小企業振興財団・
(株)日刊工業新聞社共催 第26回「中小企業優秀新技術・新製品賞」
優秀賞を受賞。
質量分析装置用連結デバイス特許出願

2015
自社製品ionRocketを発売開始
2016
コンビニ・エバポシリーズが、
(一財)神奈川県経営者福祉振興財団 主催
かながわ「産業Navi大賞」2016 大賞を受賞
2017
コンビニ・エバポシリーズが、(公財)日本発明振興協会・
(株)日刊工業新聞社共催
「第42回(2016年度)発明大賞」本賞を受賞

2018
代表取締役 木下が、
平成30年度科学技術分野 文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞


2020
イオン化装置(現:多目的イオン源『ChemZo』) 特許出願
多目的イオン源『ChemZo』 発売開始
神奈川県藤沢市より表彰状と記念品の授与
2021
多目的イオン源『ChemZo』を用いた
「レトロネーザルアロマ計測システム」が、
(公財)りそな中小企業振興財団・(株)日刊工業新聞社共催
第33回「中小企業優秀新技術・新製品賞」一般部門で奨励賞を受賞
コンビニ・エバポシリーズが、(公社)中小企業研究センター主催
第55回「グッドカンパニー大賞」新技術事業化推進賞を受賞
経済産業省 中小企業庁が選定する
「はばたく中小企業・小規模事業者 300社」に選定


2022
経済産業省 成長型中小企業等研究開発支援事業
「世界初,生体試料表面の高速かつ超微量定量装置」(Go-Tech事業) に採択
2023
海外売上比率が初めて国内を上回る